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インドネパール仕入旅

2001年1月

センチメンタル ジャーニー

旅は俺をときどきセンチメンタルな気分にさせる。
街から街へと流れてゆき いろんな女と出会い別れ、
いや、 いろんな人と出会い別れ そしてまたつぎの街へ・・・。
きょうもチェンマイは日本の初夏のようないい天気だった。
朝から大量の荷物を日本に送り、
自分の荷物も鞄に詰めて、
飛行機の出発時間までのひととき、
シャワーを浴びて ホテルの部屋のベッドで天井をながめながら
過ぎてきた日々や街のことをを想った。
「今回は南インド料理食べられなかったなぁ・・・。」

出発1時間前。
ホテルをチェックアウト。
頼んでおいた高級リムジン、トヨタライトエースに乗って
さよならチェンマイ。
街並みが過ぎてゆく。 そして思い出も過ぎてゆく。
あそこをきのう俺は歩いていたっけ、 そしてあの店だったよな。
あの店で俺は・・・ おれは・・ あーーーー!
「ちょちょちょっと!運転手さーん!止めてとめて!
バックバック!あのみせに戻ってよー!」
あの店で買った荷物、預けぱなしにして送るの忘れとったー!
車は派手にタイヤを鳴らしてドリフトターン。
慌てて店屋に飛び込んだ。
ごめんごめん荷物取りに来るの忘れとった。
仕入れた商品を詰めた大きな段ボール2箱、
そのまま店屋に置き去りにして帰ってしまうところだった。
お金はもちろん払ってあるが
運送料金は払ってないし 向こうはこちらの住所も知らない。
このまま帰ってしまったらこの荷物はどうなってしまったろう。
国際宅急便屋さんに電話して、 送料を店屋に払って送ってもらうことにした。
そしてあわてて空港に駆けつけて
ようやく飛行機に文字どおり、飛び乗った。
タクシーであの店屋の前を通らなければ
本当にすっかり忘れてバンコクに行ってしまうところだった。

あーあぶないあぶない。 こういうポカよくやるんですよ。
5年前なんか仕入れのお金を忘れて家を出て
成田空港に向かうバスの中でそれを思い出して 真っ青になりましたが、
偶然バンコクに来る友達に仕入れのお金を 持ってきて貰った事もありました。
チェンマイ空港から宅急便屋さんに電話したら 無事荷物は回収して、
送ってくれるとのこと。
あーよかった。