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2001・5・21号  

  子連れ大旅(コズレオオタビ)PART2

仕入れ旅行出発の3日前になって 子供が嘔吐と下痢と発熱した。
世はゴールデンウイークの真っ只中。
医者も閉まっているし、 このまま熱が続けば旅行は取りやめか?
子供とユキちゃんのチケット代金12万円がパーになるか? と焦ったが、
とりあえず伊勢神宮外宮(ゲクウ)さんにお参りに行ったら治った。
シャンバラはお店が外宮参道にあるので何かというと
外宮さんにお参りに行くのが慣例となっている。
苦しい時の神頼みばっかりですが。

熱と嘔吐は治ったし 見た目、元気というか
非常にうるさいので 予定通り連れて行くことになった。
最初の日は関西空港を出てバンコクに着いたのが夜中12時
そこから翌朝8時の飛行機に乗り換えてバリ島に向かう予定である。
バンコクの空港のベンチで一泊無料の予定だったのだが
子供の体力を考えて70ドルはたいて
空港内にあるデイルームという仮眠休憩室に部屋を取った。
設備的には窓が無い以外はホテルと全く変わりなく
エアコンがきつかったが毛布にくるまって おかげでぐっすり眠れた。

翌日午後、バリ島到着。
買い物とプールとトランプの日々が始まった。
バリ島は3000メートルのアグン山がそびえる大きな島である。
そしてサーフィンと神話の世界の大観光地である。
いい意味でも悪い意味でも観光地の中の観光地 がクタビーチである。
ここには安宿から高級リゾートまで
インドネシアの物産品も何でも揃う
あらゆる観光客や仕入れ業者の ワガママに答えてくれる所でもある。
僕らが泊ったのは一泊30ドルの中級ホテルであるが
広くて家具なんかもおしゃれで もちろんTV・エアコン・冷蔵庫付。
子供が寝られるソファまで着いていた。
バルコニーからはプールが見える。
ちょっとしたリゾートホテルだ。
海まで歩いて5分ほどだが 海では泳がなかった。
海へいくと 「ハロー、アナタ、マッサージ!ミツアミ(三つ網)!ヤスイネー!」
追い払っても追い払っても
次から次へと物売りがやってきて おちおちゆっくり出来ない。
バリはどこにいっても物売りの攻撃にさらされる事が多い。
特にクタはひどい。
いちいち気にしていたらやっていけないので 空気のように思うようにしているが。

それでもむかつくのはちょろまかしである。
僕はこれを「テレマカシ・チョロマカシ」と呼んでいるが。
テレマカシというのはインドネシア語で「ありがとう」という意味である。
バリには現地人プライスとツーリストプライスという二重価格が存在する。
お金を持った旅行者がある程度ぼったくられるのは これは仕方の無いことであるが、
コーラの値段でも店屋によって違ったり
定価販売の店でも大量に買ったりすると
値札をはがして高く売りつけようとしたり
ちょっと油断するとちょろまかされる。 油断もすきもありゃしない。
おまけにインドネシアの通貨はけたが多く、
レストランで食事すると7万ルピアとか言われてビックリするが
実際には770円位でさほどのことはない。
しかし、仕入れとなると何百万ルピアの単位となって
電卓で計算するのも指が疲れ、
支払いの時になるとトランプの札のように
床に札びらを広げて支払いしなければならないので
面倒臭いことこの上ない。
最近は10万ルピア札が出て少しはマシになったが
昔は10万円くらい両替すると
ブロックくらいの厚さの札束が帰ってくる破目になったりした。
すこし大金持の気分を味わえたりしたが。

初めて来た日本人なんか この両替のけた数の大さに混乱して
ちょろまかされるのも無理無いことであるが
僕なんかバリに来てもう20年にもなるのに
いまだにちょろまかされて悔しい思いを味わっている。