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インドネパール仕入旅

ネパール2001年1月

パタンに行ってきました。

カトマンズバレーは ヒマラヤの麓にある広大な盆地で
その中に3つの街があります。
1つは首都のカトマンズ、もう二つはパタン、バクタプールという街です。
それぞれの街に王宮があって それぞれ世界遺産に指定されているという
奈良・京都・鎌倉が一つになったようなところです。
ネパールにはおそらく20回くらいは 来ているのではないかと思われますが
カトマンズの隣町のパタンに行くのは2回目で それもおそらく15年ぶりでした。
パタンはカトマンズから約10キロ。
盆地の南側にあってヒマラヤの山々がはっきり見えました。
王宮前にある5階建てのビルの屋上レストランで
6000mから7000mの高さの
雄大で神秘的な水晶の巨塊のようなヒマラヤの山々と
世界遺産の中世の王宮建築物を眺めながらの
ネパールカレー定食は本当に世界最高の味がしました。

すっかりご機嫌になって しばらくパタンの街を散策しました。
15年前来た時とはうってかわって 大きな街になっていました。
昔は本当にひなびた田舎だったのに。
それでも群れなして遊ぶ子供たち。
広場の共同水道で洗濯するおばちゃん達。
ブタや山羊やかもやロバ。
今の日本にはもう無くなってしまった 生活の風景をいろいろ見ることができました。
帰りはそのままぶらぶらと歩いてきたのですが
とても散歩に快適な道とは言い難く 車が多く排気ガスがヒドイ。
特に旧市街の狭い道に車があふれて
大渋滞となったところでは排気ガスが充満し
思わず口を覆いたくなるくらいでした。
そんな空気を吸いながら たくさんの人々が生活しているのかと思うと
大変気の毒なきもちになりました。
みんなごみを川に捨てるのか川もムチャクチャ汚い
川と言うよりも巨大なドブといったほうがいいくらいです。
悪臭もヒドイ。動物の死骸もういていました。
そんな川のほとりにたいていスラム街があります。
15年前はそんな事は無かったのに
来るたびに自動車が増えて
空気が汚れてゆくのを感じていましたが
あらためてそれを実感させられました。

世界で最も美しい崇高なヒマラヤ山脈の
麓の底辺はこんなに汚されているのか
と考えるとなんだか複雑な気持ちになりました。

夜はネパール人の友達の家に
晩御飯のご招待をうけて遊びに行きました。
おばちゃんの作った手料理と
ロキシーという臭くて強い焼酎をしこたまのんで 泥酔しました。