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インドネパール仕入旅

ニューデリー2001年1月

インドのあれこれ

さらばインド
今日でインドを後にして たった6日間の滞在でしたが
インド生活も慣れてきて
インド人との付き合い方の呼吸も思い出してきた頃に
さよならというのはちょっと寂しいです。
このまま電車に乗って南へ北へ流れていきたい気持ちもあるが
この先のネパールも楽しみでもあります。
今日はこの6日間で僕の見た出会ったインドの断片みたいなものに付いて
簡単に書いておきましょうか。

牛:
町に当然のごとく牛が歩いているという国は
世界中探してもインドとネパールくらいではないか。
黒、白、ぶち、白黒、茶色んな牛が
バザールの真ん中をのしのし歩いていたり、 ぼーっとつったっていたり。
この牛のおかげでかなり町がなごんだものになる。

バクシーシ:
町に当然のごとく乞食がいるというのもインドならではでしょう。
もちろんタイや他の国々にも乞食さんはいるが、
インドの乞食というのはとりわけ堂々としている。
乞食に限らずインド人は誰でも堂々としているが。
歩いていたりするといきなり視界の前に立ちはだかって
「バクシーシ!(お恵みを!)」と手を伸ばす。
伸ばした手の指が全部無いという人もいる。
あと手製のスケボーに乗った下半身のない人とか。
千差万別の人たちがいる。
自力バリアフリーのすごいパワー。
この人たちを少し尊敬している。

大道芸:
26日は独立記念日で店屋が休み
しまった商店の前ではいくらかの大道芸人がいました。
綱渡りの子供芸人、お馴染みインド名物蛇使い
こどもを催眠術にかけるなぞの魔術師、
男なのに化粧してサリーを着て踊るヒジュラという両性具有者。
日本では既に絶滅してしまった芸人や香具師たちの
元気な姿をインドではまだたくさん見ることができます。

パレード:
ときどき人でごった返した狭いバザールの道を
結婚式の狂気のパレードが通ります。
くたびれた制服のブラスバンドが
騒音に限りなく近い哀調を帯びたメロディを 撒き散らしながらやってくると
後ろから狂ったように太鼓を打ち鳴らす男達が 集団をトランスに導きます。
そのあとから踊り狂う人々が周りを踊りの渦に引っ張り込みながら進みます。
その後からスパンコールをいっぱい付けた
派手な馬に乗った花婿が続き
更に着飾ったサリーの女の人達がゆきます。
当然その周りは大渋滞。
それでも誰も文句をいうわけでもなくパレードは進みます。

おまわり:
町でいちばん悪そうなのが警察グループ
いつも5ー6人で長い棒をもって
バザールの道の真ん中を肩で風きってのし歩いている。
リキシャや露天商屋や乞食をこずきまわす。
とても庶民の味方どころではない。
まるで制服着たやくざだ。

チャイ屋:
インドのお馴染みの風物詩チャイ屋
ちょっと疲れた時に道ばたの長椅子に腰掛けて
暑くて甘いチャイを一杯飲みながら
道ゆく人や動物達を眺めてると
インドにいる幸せがしみじみ味わえる一時です。

みなさまにインドの空気を少しでも感じてもらいたく思い
いろいろ書いてみましたが
私の拙い文章表現では
このインドの濃密な空気すべてははとても伝えきれません。
機会があれば是非一度インドに来てみてください。
怪しくフレンドリーなインド人たちとふれあってみましょう。


ちなみに今日のコンピューターのディスプレイは モノクロでした。
おまけに画面はなぜかゆらゆら揺れています(笑)。