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i獅子ヶ岳


四日市から志摩半島、熊野灘まで
360度のパノラマがひらける天と地をつなぐ聖地

所在地:度会郡度会町
アクセス:伊勢市より県道南島線を車で約30分

ぼくの家から毎日一番身近に見える高い山が獅子ヶ岳である。
この山は気持ちいい山だ。
標高733m。
以前はふもとの注連指(しめさす)から歩いて
2時間ほどかけて登ったものだが
今では林道麻加江小萩線ができたので
車で8合目まで上れるようになり、
歩いて1時間弱で頂上まで 上れるようになった。

頂上は360度の展望が開ける。
ところどころにゆっくりできる岩場が散在する

獅子ヶ岳への行き方

伊勢から県道南島線を南島方面へ進む。

伊勢からは宮川を右に見て上流へと進むが
度会町に入ると宮川から分かれて
支流の一の瀬川沿いに進むこと15分。

小萩の看板が見えたら右に折れる。
 ↓
集落を過ぎて舗装された広域林道を登る。

左手に麻加江小萩線の看板が見えたら
車を右にある広場に停める。

ちなみにこの先をあと10分くらい走れば
度会町立、日の出の森があって
山小屋や 散策コースが完備されている。
ここからでも獅子ヶ岳登山コースがある。

さてここから山道がはじまる。
しかし、さして急でもなく赤いテープをたどりながら
案内板も完備してるので迷う事も無い。

林の中をさくさく登っていける 。

i最後の急な登りを超えて樹林帯を抜けると
急に視界が開けた岩場に到達する。
そこが獅子ヶ岳の名前の由来となった獅子岩である。

岩場といってもゆるやかな岩のテラスといった感じで
お弁当を広げたり、お昼寝をしたりするのに
ちょうどいい場所だ。

数年前、四国八十八ヶ所を歩いて遍路してきた友達が
帰りに伊勢によって一緒にこの山に登り
獅子岩で彼の長い髪にハサミをいれて丸坊主にした。
その後、彼はインドから四国へと続く
5年間もの長い放浪の旅にピリオドをうち、
社会復帰して 普通のサラリーマンになってしまった。
彼にとってこの山は異界から現界にもどる
ターンニングポイントになったのであろう。
そういう気分にさせる山でもある。
明るいやさしい、包んでくれるような山である。

さて獅子岩から頂上までは
ほんの5分である。
頂上周辺は木々が取り払われ
ここからも周囲の眺望が得られる。

山のに刻まれた林道が
切り傷のように痛々しい。
が、ぼくらもこの林道を利用して
のぼってきたのだから
それを批判する事はできない。
が、山にしてみればきっと迷惑な話であろう。

頂上では自然の遊園地のようにアトラクションが沢山ある
北側の岩のテラスからは断崖の上から絶景が見渡せる。
木登りしたり西の岩に登ったり
ゆっくりできる山である。

まさにこの山は伊勢志摩を見下ろす
大いなる母なる山といってもいいだろう。

この地に住む人なら一度は登ってみて
獅子ヶ岳の素晴らしさを味わっていただきたいものである。



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