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2001・5・30号
子連れ大旅(コズレオオタビ) バリ・タイ編[part3]

◆バリの食生活◆
バリ島の食事というと
豊富なトロピカルフルーツ 新鮮な海鮮料理ロブスター インドネシアのエスニック料理などを
イメージとして思い浮かぶ方が多いだろうが、
今回1週間の滞在の中で 食べたトロピカルフルーツといえば
朝ご飯の時に出されるスイカとパパイヤ。 (ホテルは朝食つき)
海鮮料理といえば焼き魚。
なんだか日本にいる時の方がもっといいもの食べてるぞ。

今回はバリで何を食べたかのお話し。
インドネシア料理といえば
●ナシゴレンはケチャップ味の焼き飯。
●ミーゴレンはほとんど日清インスタント焼きそば。
●ガドガドはゆで野菜に甘いピーナッツソースのドレッシングをかけたサラダ。
●チャプチャイは八宝菜。
●サテはピーナッツソースをかけた焼き鳥(ブタ・牛・カメもあり)。
●ナシチャンプールはごはんにいろいろな野菜・唐揚げ・その他を 盛り付けたインドネシア定食。
だいたいどこのレストランに行ってもこの6種類である。
味付けも似たりよったり。
これを毎日、ローテーションで食べこなすのだ。
だから当然飽きてくる。
海鮮料理屋もたくさんあって 毎晩店頭には氷漬けの熱帯魚や伊勢エビやらが並んでるのだが
郷土自慢じゃないけれど伊勢志摩に住んでる僕たちには
伊勢志摩のお魚の方がおいしく思えるし
伊勢エビよりもアジやイワシの方が好きな僕たちには 結局お魚を食べに2回行っただけだった。
あとパダン料理といういろんな風味のカレー料理の店もあるのだが
僕一人で来た時は良く食べに行くのだけれど
ユキちゃんはココナッツカレーの臭いがだめだといって食べないので 今回は行かなかった。
で、料理の味は 無理に観光客の味覚に合わせようとして
濃い味の塩分取りすぎーみたいな料理を出すツーリスト用の高級レストランよりも
庶民的な味の現地人用の安レストラン(ワルン)の方が 美味しかったりするので 結局ワルンで食べることが多かった。

子供はというと 0歳の時からバリに来ているにもかかわらず 現地食はほとんど食べない。
かろうじてミーゴレンやらヌードルスープなどの麺類は食べるが
あとは主に白ご飯を頼んで日本から持参の ふりかけと海苔としょうゆかつぶしをかけて食べていた。
今回は特に出発前から下痢していたので 薬屋でベビーフードを買ってきて持参した。
子供のいる人は知ってるだろうが 調理の必要もなくふたを開けるだけだけで
消化が良く栄養もありそうな赤ちゃんのご飯である。
薬屋のベビーフードコーナー見てみると
釜飯や五目御飯から洋食まで 実にさまざまな種類のメニューが用意されている。
写真はどれも美味しそうだが、 味付けはほとんど同じというか決して美味しくはない。
宇宙食のような味がする。 でも病気の時には結構お役立ちしそうである。
今回は子供の病気がすぐ治ったので ベビーフードは僕の酒の肴と化した。
ベビーフードを酒の肴とする男。
ベビーフードそのままでは薄味すぎて美味しくないので しょうゆとカツオ節をかけて食べると結構いけるのだ。
僕は本来、米好きな男で酒を飲むときでも米を食べる。
バリで飲む酒はやしの実の焼酎「アラック」である。 これは安くてうまい!
ワインボトル一本分の大きさで150円くらいで買えて
アルコール度数が20度くらいあるので安くで酔える! 6日間で2本のアラックを飲んだ。

だがバリにも子供の大好きな食べ物があった。
そして多分このメルマガ読者の皆さんの多くも 大好きかも知れない。
しかし僕には許せない。 100万読者(ウソつけ!)を敵に廻そうと
シャンバラの売上が0になろうと
インドで見つけて思わず入ってしまって
マハラジャバーガーとポテトとコークのセットを 注文してしまった暗い過去があろうと・・・。
はっきり言おう、僕は嫌いだ。
そう 「マクドナルド」である。
とりあえず建前としての僕は
「ふん、自然食派の僕にとって、 あんなジャンクフードは とても食べられたモンじゃないですよ。
マクドナルドの牛肉を育てる牧場を作るために アマゾンの熱帯雨林が破壊されてるんですよ。」
などとROLLINGSTONE誌の インタビューに答えている(うそ)だけあって、
ハッピーセットのおまけを集めたいな、 と思ってもおくびにも出さない。

しかし子供は正直だ。 僕も子供のせがまれるままに食べに行ったが、
とても食えたシロモノじゃないな。 と、もちろん口では言ったが、
バーガーとコークとポテトのセットを軽くたいらげた。
子供はマクドナルドの旗を貰って大喜びである。
マクドナルドは確かに子供に親切な店である 。
「まぁ、今回だけは許してやろうじゃないか、マクドナルド君。」
そう店の前で立っているピエロに告げると
僕は子供をピエロの前に立たせて記念写真を撮った。